Webライターの仕事に憧れる人や、志望する人は増えています。
とはいえ、Webライターの仕事は歩合制であることが多いため、自分が向いていなければ本職にできるのか心配ですよね。
実際に、Webライターを本業としている私が、仕事をしていくうえで「こんな人が向いているな」と感じる特徴があります。
そこで、この記事では、
- Webライターに向いている人の特徴
- Webライターに向いていない人の特徴
- Webライターの仕事内容
- 向き不向き以上にWebライターに重要なこと
上記について解説します。
Webライターに向いている人の特徴は?
Webライターに向いている人は、以下の特徴があります。
- 文章力があり書くのが好きな人
- リサーチが得意な人
- 納期をしっかり守れる人
- SEOの知識がある人
- クリエイティブ性のある人
どれも、Webライターの仕事には必要なポイントです。
一つずつ詳しく解説していきます。
1.文章力があり書くのが好きな人
文章を書くのが得意で、文法に注意が行きとどく、いわゆる文章力がある人はWebライターに向いています。
とはいえ、小説家や作家などのように、はじめから本格的な執筆が求められるわけではありません。
なぜなら、Webライターの上にはディレクターや編集長などがおり、執筆を校閲・校正してフィードバックしてくれるからです。
まずは、文章力よりもたくさん記事を書くことが苦にならないかを考えましょう。
たくさん執筆するのが辛いと感じるなら、Webライターの仕事は続かないかもしれません。
2.リサーチが得意な人
Webライターは、さまざまな角度から細かいリサーチを行い、信頼性の高い情報収集や正確な情報を発信する能力が求められます。
たとえ、知識がないジャンルだとしても、しっかりリサーチする力があれば良質な記事作成が可能です。
逆に、リサーチを怠り低品質な記事ばかり書いていると、Googleから評価されずサイトの信頼性が下がります。
サイトの信頼性が得られなければ、当然記事の上位表示が見込めないため、クライアントからの依頼もなくなってしまうでしょう。
Webライターの執筆において、それほどリサーチは重要です。
3.納期をしっかり守れる人
Webライターは、期日どおりの納期が必須です。期日を守れない人は、クライアントからの信頼を失うからです。
記事のボリュームや作業量を的確に見極め、効率的に進める能力が不可欠です。
やはり、ビジネスにおいて信頼は基本中の基本であり、最低限のマナーです。
ポイント
体調不良や諸事情などで、どうしても納期に間に合わない場合は、早めに遅れる旨を連絡し、納品予定日をしっかり伝えましょう。
4.SEOの知識がある人
Webライターには、SEOの知識が求められます。
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、SEOを意識したライティングを「SEOライティング」と呼びます。
SEOとは?
Googleの検索エンジンが、狙ったキーワードで表示させる順位を決定する施策。SEOライティングが優れていると、検索結果のページ上位にサイトが表示しやすくなり、読者から読まれやすくなる。
はじめからSEOを完璧にする必要はありませんが、Web上での安定性を高めるためにはSEOを考慮することが必要です。
SEO知識をつけるには?
✔SEOの参考書で勉強する
✔SEO検定を受ける
✔Webライター講座を受講する
SEOに関して興味と向上心があるWebライターは、上記で学習するのも有効的です。
5.クリエイティブ性のある人
Webライターは、時としてクリエイティブなアプローチを求められることもります。
たとえば”執筆記事に対して独自性のある内容を書けるか”です。
リサーチした内容だけをつらつら書くだけでは、オリジナリティの欠けた薄っぺらい記事になりがちです。
一次情報は、検索結果で上位表示されるための「SEOの観点」においても重要になります。
反対に、一次情報を入れていないと「信頼性のない記事」と評価され、Googleの「SEO評価の向上」に繋がりにくいです。
このように、Webライターが記事を執筆するうえで、独自性のある記事を書くことは重要です。
つまり、独自性のある記事を書けるジャンル選びも大切になってきます。
Webライターに向いていない人の特徴は?
Webライターに向いていない人は、次のような特徴をもっている傾向があります。
- 文章表現に興味がない人
- 誤字脱字や文法ルールを無視する傾向がある人
- リサーチや情報収集に時間をかけることが苦手な人
- 納期を守れない人
- 独自性が不足している人
- 修正依頼やフィードバックに対して受け入れがたい人
- コミュニケーションが苦手な人
ただし、これらの特徴はその人の成長や努力によって変わることもあります。
ライティングのスキルを向上させ、不足している能力や特性を強化することで、Webライターとして成功するチャンスを高めることは可能です。
あくまでも、参考程度にご覧ください。
1.文章表現に興味がない人
Webライターは、有益情報を文章でわかりやすく伝える仕事です。
文章表現に興味がない人や書いていて苦痛に感じる人は、執筆に対するモチベーションが低くなる可能性があります。
執筆が仕事のWebライターが書くことに疲れてしまうと、継続していくのが困難となるでしょう。
自分は本当に書くことが好きなのか?
はじめる前に、じっくり考えてみましょう。
2.誤字脱字や文法ルールを無視する傾向がある人
Webライターにとって、誤字脱字や文法のルールからはずれた執筆は致命的です。
品質の低い記事だと読者に判断されてしまうと、ページの離脱につながりSEOの評価も下がります。
良質なコンテンツを提供するためには、記事の細部にも注意を払うことが重要です。
これらを頻繁に起こすようなWebライターは、プロとしてやっていくのは難しいといえそうです。
3.リサーチや情報収集に時間をかけることが苦手な人
Webコンテンツは、信頼性の高い情報を発信しなければなりません。
リサーチや情報収集に時間をかけるのが苦手で、適切な情報を提供できない人は読者の信頼を得るのは難しいでしょう。
✔リサーチばかりで辛い
✔十分な情報量を集められない
このような人は、Webライターの仕事を獲得し続けるのは困難です。
4.納期を守れない人
Webライターは納期の厳守が必須です。
納期を守れなくなるようなスケジューリングの人は、クライアントや雇用主との関係を損ねる可能性があります。
無理のない作業範囲でスケジュールを立てましょう。
5.独自性が不足している人
Webライティングは、独自性を組み込んだコンテンツが重要です。
他サイトを真似てばかりの記事では、コピペコンテンツとしてGoogleからの評価が下がる可能性があります。
一般的な知見のない人や、執筆するジャンルの知識不足な人はWebライターには向いていないかもしれません。
6.修正依頼やフィードバックに対して受け入れがたい人
Webライターは執筆した記事に対して、修正依頼やフィードバックを受けることがあります。
これらは、ディレクターと呼ばれるWebライターのまとめ役からの指示が多いです。ディレクターは、優れたライティングスキルを持っている人たちで成り立っています。
そのため、Webライターは改善点を受け入れる姿勢が大切です。
修正点やフィードバックに対して、不満があったり素直に受け入れられなかったりする人は、スキルの飛躍や成長が緩やかになる傾向があります。
7.コミュニケーションが苦手な人
Webライターは、クライアントやディレクター、編集長といった、さまざまな人たちとのコミュニケーションが求められます。
対人スキルが不足している人やコミュニケーションが苦手な人は、Webライターとして活動していくのは難しいかもしれません。
Webライターは一人で黙々と執筆しているイメージが強いですが、時にはZoomで打ち合わせをしたり、チャットで連絡を取り合ったりします。
最低限のコミュニケーションは必要ということを覚えておきましょう。
Webライターの仕事内容は?
Webライターの仕事内容を把握していないと、自分が向いているのかの判断は難しいかもしれません。
そこで、ここでは実際のWebライターの業務について説明します。
- 記事の執筆
- 画像挿入や文字装飾
- キーワード選定
- 記事構成
一つずつ具体的にみていきましょう。
参考にしたい記事
記事の執筆
当然ながら、Webライターは記事の執筆がメイン作業となります。
読者が検索するキーワードに沿って、内容の充実した記事を書いていきます。
小説や単行本は、ストーリーの最後まで結末(結論)を言いません。
しかし、Webライターが執筆するWebライティングでは、結論ファーストの書き方が求められます。
なぜなら、読者は検索ワードに対する答えをイチ早く知りたいからです。
結論がなかなか出てこないページは、すぐに離脱されてしまいSEOにマイナスになります。
ポイント
Webライティングは「PREP法」とよばれる書き方が有効です。
P:problem(結論)
R:reason (理由)
E:example(例)
P:problem(結論)
この構成での書き方がPREP法です。
PREP法で書けば、伝えたいことがわかりやすく文章の説得力も増します。
Webライターは、PREP法を意識した文章を書くようにしましょう。
画像挿入や文字装飾
ブログやサイトを見ればわかりますが、文字だけの記事はほぼありません。それこそ小説になってしまいます。
どのメディアも、画像を貼ったり文字装飾をしているのをあなたも見たことがあるでしょう。
Webサイトは、SEOがすべてといっても過言ではないため、読者のページ離脱対策が必須です。
文字だけのサイトより、画像や装飾で見やすい工夫がされている方が読者に好まれます。
つまり、離脱率低下につながるわけです。
Webライターは、執筆と同時に画像選定や装飾のセンスが問われます。
キーワード選定
契約単価の高いWebライターは、執筆のほかにもキーワード選定を任されるケースもあります。
キーワードはチョイスを間違えると、誰にも検索されない記事になり兼ねません。
つまり、クライアントからキーワード選定を任されるWebライターは、初心者を卒業したライターともいえるでしょう。
記事構成
記事構成は、キーワード選定とセットでおこなうことが多いです。
つまり、記事構成ができるWebライターも初心者を卒業しているといえます。
記事構成とは、記事を書く前の『設計図』のようなもので、ライターはほぼ100%に近い割合で記事構成を元に執筆していきます。
記事構成なしで、いきなり記事を書き始めると、伝えたいことがまとまらず読みにくい記事になる可能性があります。
それほど重要な記事構成を任されることもあります。
ポイント
単価の安い契約では、すでに記事構成された内容を渡され、それに沿って執筆するケースが多いです。
Webライターは向き不向きよりも大切なことがある!
ここまで、Webライターに向いている人と向いていない人の特徴を紹介しました。
前述の特徴をみて「自分はWebライターに向いていない」と感じた人もいるでしょう。しかし実際のところ、Webライターには向き不向きよりも大切なことがあります。
それは、読者のニーズをより深く理解できる能力です。
極論を言ってしまえば、Webライターの仕事は読者ありきなのは言うまでもありません。
つまり、
✔読者の知りたいことを的確に伝えられる執筆ができるか
✔読者の潜在的ニーズまで読み取った執筆ができるか
この2点が重要で、必然的に意識できる人は、Webライターとして上を目指せる素質が備わっているでしょう。
自分はWebライターに向いているか?|やってみないとわからない!
実際、自分はWebライターに向いているのか。
事前に向いている人・向いていない人の特徴をチェックしても、真実はやってみないとわかりません。
僕も、Webライターに向いている人ではありませんでした。
なぜなら、文章力がまったくなかったからです。
学生時代は文章力なし!国語の成績は常に”3”
そんな状態からでも、Webライターへ転身し、今では月30万円ほどの収入を得ています。
今の姿は、学生の自分からは想像もつかなかったでしょう。
参考記事
向いている人でも最初はつまづく!まずは副業で見定めるのがおすすめ
たとえ、Webライターに向いている人だって、最初はうまくいかないものです。
経験と実績を積み上げていけば、不向きな人でさえ克服できる可能性を秘めています。
つまり、言いたいことは「向いていないからといって、挑戦せずに終わるのはもったいない」ということ。
合わせて読みたい
Webライターに向いている人に関するよくある質問
ここでは、Webライターになりたい人が、
「自分は向いているのか?」
このような、Webライターへの適正について多く受ける質問に回答していきます。
執筆に何日もかかるけど向いていないのでしょうか?
執筆速度が遅いからといって、Webライターに向いていないとは限りません。
文字数にもよりますが、多くのライターは1~3日かけて完成させることが多いです。
逆に、早すぎる完成も「良質なコンテンツに仕上がっているのか」と、クライアントに疑われてしまうかもしれません。
ただし、期日を過ぎるような執筆速度はNGです。
「リサーチ」「重要な部分の拾い出し」「執筆」をしっかりおこなえば、経験とともに執筆速度は上がっていきます。
Webライターに向いている人は資格をもっているのでしょうか?
Webライターは、特別な資格はいりません。
個人で『SEO検定』や『タイピング検定』を受け、資格を取得すれば武器になると思いますが、なくてもWebライターにはなれます。
クライアントから資格の保有確認はされないので、安心してください。
Webライターに向いている人はHTMLやCSSが使える人?
はじめから『HTML』や『CSS』などのコードを使えなくても問題ありません。
ライティングには『WordPress』に直接入稿するケースが多いですが、ほとんどがビジュアルモード(そのまま文字を入力する方法)です。
コードが使えるWebライターは優遇されますが、日々の業務をやりつつ覚えていけば大丈夫です。
CSSは、クライアントが設定済みの場合が多いので、なおさら不要のケースが多いです。
コードに関しては、ブログを運営すると身につきやすいでしょう。
まとめ|Webライターは向いていない人でも努力すればなれる
この記事では、Webライターに向いている人や向いていない人の特徴を解説しました。
それぞれ特徴はありますが、実際のところやってみないと向き不向きは判断できないのが現状です。
いきなりWebライターに転身して「向いていなかった……」とならないためにも、まずは副業ではじめたりブログをやってみたりするのがおすすめです。
「自分にもできそう」と判断できたら、経験と実績を積み上げていけば、Webライターを本業として生活することも不可能ではありません。
読者の知りたいことを的確に書けるWebライターを目指しましょう。
関連記事